NZのスクールラグビーには、地域ごとに異なる大会があります。
その先で、各地域を勝ち上がった1st XVが全国王者を争う舞台が、Top Fourです。
ただしTop Fourは、全国ランキングの上位4校を集めた大会ではありません。各地域を勝ち上がった代表校が、最後に全国王者を決める大会です。
この記事では、Top Fourとはどんな大会なのか、地域大会からどのようにつながっているのか、2026年の大会を例に初心者向けに解説します。
目次
CHAPTER 1|Top Fourとは?
CHAPTER 2|どうやってTop Fourまで進む?
CHAPTER 3|2026年のTop Fourを見る
CHAPTER 4|Top Fourをもっと理解する
12. 地域ラグビーの先に全国大会がある
この記事を最後まで読むと、地域ごとに異なるNZのスクールラグビーが、どのように全国大会へつながっているのかが見えてきます。
CHAPTER 1|Top Fourとは?
1. Top Fourは全国1st XV選手権
Top Fourは、NZのスクールラグビーにおける全国レベルの1st XV選手権です。
男子では、地域を勝ち上がった代表校が全国大会に進み、全国王者を決めます。
女子にも全国1st XV選手権があり、地域代表の学校が全国タイトルを争います。
Top Fourは、地域大会の先にあるNZスクールラグビーの全国決戦です。
男子の全国大会は、現在New Zealand Barbarians National 1st XV Championshipとして行われており、一般に「Top Four」と呼ばれています。
2. 全国ランキング上位4校ではない
「Top Four」という名前を初めて聞くと、
全国ランキング1位から4位までの学校が集まる大会?
と思うかもしれません。
しかし、そうではありません。
Top Fourは、全国ランキングの上位4校を選んで出場させる仕組みではありません。
地域予選を勝ち上がった代表校が、最後に全国大会で対戦します。
つまり重要なのは、ランキングで選ばれるのではなく、試合を勝ち上がって全国大会へ進むという点です。
3. 地域を勝ち上がった代表校が全国へ
2026年男子Top Fourには、次の4校が出場しました。
| 地域 | 2026年男子代表 |
|---|---|
| ブルーズ地域 | Westlake Boys’ High School |
| チーフス地域 | Tauranga Boys’ College |
| ハリケーンズ地域 | St Patrick’s College Silverstream |
| South Island(南島) | St Andrew’s College |
それぞれが地域の代表として全国大会へ進みました。
2026年は、4つの地域を勝ち上がった1st XVが全国王者を争ったことになります。
CHAPTER 2|どうやってTop Fourまで進む?
4. ローカル大会から地域代表へ
Top Fourへの道は、いきなり全国大会から始まるわけではありません。
まず、それぞれの学校が地域のスクールラグビーで戦います。
例えば、
- オークランド周辺
- ウェリントン
- カンタベリー
- ベイ・オブ・プレンティ
- ノース・ハーバー
など、NZ各地にはそれぞれ異なる大会があります。
そこで勝ち上がった学校が、さらに広い地域の代表を決める試合へ進む場合があります。
そのため、地元大会で優勝すれば、そのままTop Fourに出場できるとは限りません。
地域によっては、その先にもう一段階の代表決定戦があります。
5. 2026年は4地域の代表校が出場
Top Fourへの流れは、おおまかに、
ローカル大会 → 地域代表決定 → 全国大会
という形で見ることができます。
2026年の例では、St Patrick’s College Silverstreamはウェリントンのトップ大会を制したあと、さらにハリケーンズ地域の試合を勝ち上がり、Top Fourへ進みました。
Westlake Boys’ High Schoolもノース・ハーバーの大会を制したあと、ブルーズ地域の代表決定戦を経て全国大会へ進んでいます。
つまり、オークランド、ウェリントン、カンタベリーなど、地域ごとに異なるスクールラグビーの世界が、その先で全国大会につながっています。
6. 準決勝から全国王者を決める
Top Fourという名前から、
4校で総当たり戦をする?
と思う人もいるかもしれません。
2026年の大会は、4校による総当たりではありませんでした。
まず準決勝が行われ、
- 勝者 → 決勝
- 敗者 → 3位決定戦
へ進みます。
そのため、全国王者は準決勝と決勝を勝ち抜いて決まります。
2026年男子の準決勝は、
- Tauranga Boys’ College vs Westlake Boys’ High School
- St Andrew’s College vs St Patrick’s College Silverstream
の組み合わせで行われました。
CHAPTER 3|2026年のTop Fourを見る
7. 男子はSt Andrew’s Collegeが初優勝
2026年男子Top Fourには、
- Westlake Boys’ High School
- Tauranga Boys’ College
- St Patrick’s College Silverstream
- St Andrew’s College
の4校が出場しました。
準決勝では、
- Tauranga Boys’ CollegeがWestlake Boys’ High Schoolに31–17で勝利
- St Andrew’s CollegeがSt Patrick’s College Silverstreamに24–17で勝利
し、決勝はTauranga Boys’ CollegeとSt Andrew’s Collegeの対戦になりました。
決勝では、St Andrew’s Collegeが34–24で勝利。
これにより、St Andrew’s Collegeは2026年の男子National Top Fourで初優勝を果たしました。
カンタベリーの地域大会を勝ち上がった学校が、South Island代表として全国大会へ進み、そのまま全国王者になった形です。
8. 女子はManukuraが5連覇
Top Fourは男子だけではありません。
女子にも全国1st XV選手権があります。
2026年には、
- Epsom Girls Grammar School
- Hamilton Girls’ High School
- Manukura
- Christchurch Girls’ High School
の4校が全国大会に出場しました。
決勝では、ManukuraがHamilton Girls’ High Schoolを48–38で破り、5年連続でHine Pounamu Trophyを獲得しました。
女子でも、地域を勝ち上がった学校が全国大会へ進み、全国タイトルを争います。
9. 男子と女子で異なる優勝トロフィー
男子と女子では、全国王者に授与されるトロフィーが異なります。
| 大会 | 優勝トロフィー |
|---|---|
| 男子全国1st XV選手権 | Barbarians Cup |
| 女子全国1st XV選手権 | Hine Pounamu Trophy |
それぞれのトロフィーには歴史があり、Top Fourは単に数試合を行うだけの大会ではなく、NZのスクールラグビーにおける全国タイトルを争う舞台となっています。
CHAPTER 4|Top Fourをもっと理解する
10. 1st XVとTop Fourは同じではない
1st XVとTop Fourは、同じ意味ではありません。
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| 1st XV | その学校のトップラグビーチーム |
| Top Four | 地域予選を勝ち上がった1st XVが全国王者を争う大会 |
NZには多くの学校に1st XVがあります。
しかし、そのすべてがTop Fourに出場するわけではありません。
ローカル大会や地域予選を勝ち上がった一部の1st XVだけが、全国大会へ進みます。
Top Fourは、1st XVの全国王者を決める舞台です。
11. Moascar Cupとは別の仕組み
NZのスクールラグビーには、Top Fourとは別にMoascar Cupという有名なトロフィーがあります。
この二つは、仕組みがまったく違います。
Top Four
- 地域を勝ち上がる
- 全国大会へ進む
- 最後に全国王者を決める
Moascar Cup
- トロフィーを持つ学校が防衛する
- 別の学校が保持校に挑戦する
- チャレンジ方式でトロフィーが移動する
Top Four = 全国選手権 / Moascar Cup = チャレンジトロフィー
どちらもNZのスクールラグビーでは重要ですが、同じ大会ではありません。
12. 地域ラグビーの先に全国大会がある
オークランド、ウェリントン、カンタベリーを見ていくと、NZのスクールラグビーは地域ごとにかなり違います。
オークランドには1Aや1Bがあります。
ウェリントンにはプレミアシップやプレミア2〜5があります。
カンタベリーでは、学校チームとクラブチームが同じ大会に参加する仕組みがあります。
大会名も、カテゴリーの分け方も、地域によって異なります。
しかし、その異なる地域のラグビーが、最後には全国大会で交わります。
地域ごとに異なるスクールラグビーが、全国レベルでつながる場所。それがTop Fourです。
まとめ|Top Fourは地域ラグビーの先にある全国決戦
Top Fourは、全国ランキング上位4校を選んで行う大会ではありません。
地域を勝ち上がった1st XVが、全国王者を決める大会です。
2026年男子では、
- ブルーズ
- チーフス
- ハリケーンズ
- South Island(南島)
の各地域から代表校が進み、準決勝、3位決定戦、決勝が行われました。
女子にも全国1st XV選手権があり、地域を勝ち上がった学校が全国タイトルを争います。
そしてTop Fourを理解すると、これまで地域ごとに見てきたスクールラグビーの世界が一つにつながってきます。
オークランド、ウェリントン、カンタベリーなど、それぞれ異なる仕組みの先に、全国王者を決める舞台がある。
それが、NZスクールラグビーのTop Fourです。
